ホンダ フィットハイブリッド 借りてみた
こんにちは!ケントロピーゲです!
先日、3泊4日で沖縄へ家族旅行に行ってきました。
楽しかった家族旅行の日々をブログにしても良いのですが、ここは車中心のブログですので「そんなの興味ねーよ!!」という声が聞こえてきそうです。
また「普段はアルファロメオにお乗りの上、そして沖縄へ家族旅行なんてお若いのにお金に余裕がおありなのですね」なんて皮肉めいた声もあるかも。。。
実は私、アメリカ航空会社系列のカードでマイルをコツコツ貯めていますので、今回の家族全員の航空券は一切お金がかかっていないのですね。(完全な陸マイラーです。まぁここらへんの話は興味がある方がおられたら記事にします)
話を戻しまして沖縄といえば完全な車社会。
那覇周辺をブラブラするだけでしたら「ゆいレール(モノレール)」で間に合うのですが、遠方まで行こうと思えばレンタカーは必須です。
そこで3日間レンタルした車が「ホンダ フィットハイブリッド」でしたので、折角なのでレビューでもしてみようかな、と思った訳です。
もちろん予約時にハイブリッド指定。(ハイブリッド車をほとんど運転したことが無かったものですので)
走行距離6000キロ新車同然のフィットハイブリッドが、3日間1万円程で借りることが出来ました。
いつも通り、偏りに偏ったレビューだとは思いますが、ご一読頂けましたら幸いです。
フィットハイブリッドとは?
ホンダの主力コンパクトカーで、セグメントはBセグメントに属します。
1.5Lのi-VTECエンジンに 22kWの電気モーターを搭載し、ノーマルフィットと比べて動力性能と燃費性能を向上させています。(メーカー公表値 33.6km/l )
そしてデュアルクラッチ自動変速機「i-DCT」を搭載。MTのようなダイレクト感のある加速が楽しめるのが特徴です。
ライバルひしめくBセグメントの車において圧倒的な「室内空間・質感」を備えていると思います。
室内空間なんかは、Cセグメントに属する「我がアルファ147」を完全に凌駕しているのでは?と思える広さ。(あくまで感じ方です。実際測ったわけではありませんので)
また質感については国産コンパクトの弱いところではありますが、フィットハイブリッドについてはホンダらしい未来的なインパネを中心に(好き嫌いは分かれると思いますが)、Bセグメントの車にしては好感が持てる質感です。
直接的なライバルは「トヨタ アクア・ヴィッツ」「日産 マーチ・ノート」「マツダ デミオ」あたりでしょうか?
輸入車も入れますと「フォルクスワーゲン アップ・ポロ」「スマート」なんかもライバルになりそうです。
とっても「フツー(普通)な車」
これは私ではなく家内の感想です。
あまり車を運転することが好きではない家内に運転をしてもらい、感想を聞いたら一番に出たのがこの言葉です。
確かに言いえて妙だなー、と思ったのでそのまま使うことにしました。
誰もが初めて運転する車というのは多かれ少なかれ、多少の緊張感が伴うものだと思います。
しかも自分の車ならまだしも、レンタカーとなりますと少し傷を付けただけで追加で数万円払わないといけないわけです。
「初めて運転する車+借り物の車」、というストレスの中「フツーに運転できる」というのがこの車の大変素晴らしいところではないでしょうか??
良く言えば「万人に受ける」
悪く言えば「無個性」
しかし改めてよく考えてみれば、車に個性を求める人なんて全体の何パーセントなのでしょう?
「この車のアクセルレスポンスはとても気持ち良い」
「この車のハンドリングはクイックでとてもスポーティだ」
「この車の歴史は〇〇というメーカーのエンジニアが関わって・・・」
このような事を車に求める変人は恐らくほんの一握りでしょう。
普通の人にとって車なんてのは、燃費が良く・車内が広く・故障をしなければ、そこまでのこだわりなんて無いのではないのでしょうか??
あとは各々の経済力によって選ぶ車の階層は決まってきますので、「普通に乗れる」というのはとても大切なことと思います。
ただ車好きにとっては、皆が選ぶものに相反したくなるのもまた事実。
趣味人というのは「わがまま」なのでしょうね。
よく言えば「こだわりを持っている」とも言えますね!
ちなみに「フィット ハイブリッド」は決して無個性な車ではありません。
ハイブリッドシステムを搭載し、それをデュアルクラッチ「DCT]で運転できるという、かなり個性的な車です。
ではなぜ車好きに受けないか?といえば、それは「フィット」だからですね。
道路に石を投げれば確実にあたるのが「フィット」という車ですから。
これを「プジョー」や「アルファロメオ」なんかが出せば車好きは涙を流して買うことでしょうね。
よって話は脱線しましたが、車に特にこだわりのない人が「燃費が良く、軽ではなくコンパクトカークラスで、質感も良く、そこそこ走ってくれる車でおススメは?」と聞かれましたら、「フィット ハイブリッド」を太鼓判を押しておススメしますね!
「普通」と表現しましたが、これは最大限の「褒め言葉」であると解釈してください。
気になる走り、燃費は??
ハイブリッドを選ぶ人が走りなんて求めていないだろう、と今まで思っていましたが「フィット ハイブリッド」中々走ります。
思い返せば世界耐久選手権のトップカテゴリーはハイブリッドですし、スーパーGTなんかでもプリウスやCR-Zが頑張っていたりします。
市販車でも「フェラーリ」のトップモデル「ラ・フェラーリ」なんかはハイブリッドだったりします。
意外にハイブリッド車は速いのですね。
「ハイブリッド=とろい」というイメージは、ハイブリッド車に乗る人がガソリンを節約したいあまり、周りの流れに合わせない「エコ運転ならぬエゴ運転」をする人が目につくことが多いことにあるのでしょう。
「フィット ハイブリッド」に話を戻しますと、0~10キロ程度まではEVモード(電気モード)で走行し、そこからエンジンが始動します。
エンジンが始動する瞬間ですが全神経をそこに集中させると、確かに僅かな振動・違和感を感じることはありますが、ハッキリいってほとんど気にならないレベルかと思います。
エンジン始動後の加速も電気モーターが常にアシストしてくれますので、そこまでエンジンを回すことなくスルスルと加速してくれます。
周囲の流れに乗るのには十分な力を持っています。法定速度+αくらいでしたら引っ張っていくのにも十分な性能。
またエンジンを少し引っ張ると「DCT」が瞬時に気持ち良くギアを変えてくれますので、車好きの方の頬も思わず緩むのではないでしょうか??
パドルシフトがあればもっと自由に楽しめるのになーと思いましたが、この車の購入層がパドルシフトを使って積極的なギア操作をすることは考えにくいので、残念なところではありますがこれはこれで間違ってはいないのでしょう。
基本的にはエコモードでしたが特に加速が鈍いとも感じず、たまにスポーツモードにして遊んだりもしましたが、気になる平均燃費は「23km/l」を記録。
3人乗車、エアコンはオート、流れにのる運転で特にエコ運転を意識したわけではありませんが、十分立派な成績ではないでしょうか??
エアコンを使わない季節であれば25km/lを超えるのも可能ではないでしょうか??
この車の楽しみはゲーム的に好燃費を追及することですね。目に見える形で数字が伸びていけば、やはり嬉しいです。(ただレンタカーで3日程借りただけなので楽しめましたが、これが日常となりますと私にはストレスかな?)
よって走りも燃費も、一般の方が足として求めるには十分な車だと思います。
敢えてネガをあげてみる
運転しやすい、燃費も加速も良い、室内は広いし質感も高い、故障しない安心感がある、と車に求められるものを高次元で両立している「フィット ハイブリッド」ですが、ここでは意地悪に敢えて重箱の隅をつついてみようかと思います。
ハンドリング
ハンドリングは私の理想とするハンドリングでは無かったですね。重さなんかは扱いやすいのですが、私のアルファ147に比べて心持ハンドルを切り足さないと曲がってくれない印象でした。
遮音性
遮音性をこの車に求めるのは如何かな?とは思います。。法定速度内ですと気にならないのですが、車の流れが法定速度を超えている時って多々あるじゃないですか。特に高速道路を運転している時などは中々の騒音で車内は賑やかです。
具体的には一般道では聞こえていたオーディオが、高速道路走行中は同じ音量では全く聞こえなくなる、といったイメージです。
ただ一般道ではEV走行を多用したり、アイドリングストップでエンジンが止まったりしますので、一般道での静寂性が高すぎるため高速道路では一般的な騒音も大きく感じてしまった、ということはあるかもしれません。
「フィット ハイブリッド」買いか??
はい、はっきり言って「買い」です。
改めてハイブリッド車の凄さ、国産車の素晴らしさに気づきました。
街中にハイブリッド車が溢れている理由がよくわかりましたね。良いものは皆選ぶということです。
恐らく一度ハイブリッド車に乗ると、もう普通のガソリン車には戻れなくなるだろうと思います。
しかし私のような車好きは「あまのじゃく」なのですよね。
最新で最良なことは頭ではわかっているのですが、200万円払って「フィット ハイブリッド」の新車を買うなら、もっと違う選択肢があるじゃん!と思うわけです。
特に車に興味はないけど、良い車が200万円程度で欲しいということでしたら、喜んでおススメしますよ!3日間レンタルして最後は返却するのが少し悲しくなったくらい良い車でした(笑)
でも沖縄から帰って改めてアルファ147に乗ると、本当に良い車なんですよね。
ガソリン喰いだし、故障の心配もあるし、日によってエンジンの滑らかさが違う気がするような、とんでもない車なのですがやっぱり乗ってて楽しい。
効率性・経済性を重視した車はもう少し歳をとってから乗ることにして、今は無駄のある、そして運転する楽しさを最優先した車を楽しみたいなー、と思ったのでした。
「最後はお前の車の自慢話で終わりかよ!」と言われそうですが、これも正直な感想なのです。
色々な車がありますが、やはり車というのは楽しいですね。
またいつかレンタカーで借りたいな、と思います。
それでは、また次回!